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海の見える病院―語れなかった「雄勝」の真実
辰濃哲郎著 医薬経済社刊
「患者を置いて逃げられない」
2011年3月11日の東日本大震災。「3・11」から12年を迎えます。宮城県石巻市にある雄勝病院を襲った津波は、患者と職員を呑み込みました。生き残った者は、なぜ、真実を語ることができなかったのか。2年後の2013年、雄勝病院の悲劇に迫るドキュメントです。
あとがきより
私が雄勝病院を初めて見たのは震災翌月の11年4月だった。震災3日後から、被災地で医療問題を中心に取材を続けてきた。石巻市から沿岸沿いを南三陸町まで車で走ったとき、沿岸沿いにある雄勝病院が目に入った。瓦礫の多くは取り除かれてはいたが、住民の心の支えでもあるはずの病院の無残な姿に胸が痛んだ。その後、石巻市医師会の関係者を通じて2度ほど取材を申し入れたが、いずれも断られた。12年になって早々、雄勝を通りかかったとき、仮設の診療所ができたという話を聞いた。思い切って診療所を訪ねてみた。
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