宮城県の村井嘉浩知事が2021年9月、医療機関を適正に配置するとして、宮城県立がんセンター(名取市)と仙台赤十字病院(仙台市太白区)を統合して名取市に設置し、宮城県立精神医療センター(名取市)と東北労災病院(仙台市青葉区)を富谷市に移転合築するという計画を発表した。これに対し、仙台市(郡和子市長)をはじめ、仙台市医師会、宮城県医療労働組合連合会、宮城県保険医協会、市民団体等が反対の意見を表明している。特に県立精神医療センターの移転に対しては反対運動が激しく、代替案として、村井知事が2023年8月末の宮城県精神保健福祉審議会にて、2024年3月に閉校する名取市の宮城県高等看護学校の跡地を無償貸与することを条件に、入院も可能な精神科病院を開設する法人を公募すると述べた。 こうした2年間の動きを見て、私はなかなか将来の仙台医療圏の姿が思い描けなかった。というのも、統...
宮城県の村井嘉浩知事が2021年9月、医療機関を適正に配置するとして、宮城県立がんセンター(名取市)と仙台赤十字病院(仙台市太白区)を統合して名取市に設置し、宮城県立精神医療センター(名取市)と東北労災病院(仙台市青葉区)を富谷市に移転合築するという計画を発表した。これに対し、仙台市(郡和子市長)をはじめ、仙台市医師会、宮城県医療労働組合連合会、宮城県保険医協会、市民団体等が反対の意見を表明している。特に県立精神医療センターの移転に対しては反対運動が激しく、代替案として、村井知事が2023年8月末の宮城県精神保健福祉審議会にて、2024年3月に閉校する名取市の宮城県高等看護学校の跡地を無償貸与することを条件に、入院も可能な精神科病院を開設する法人を公募すると述べた。 こうした2年間の動きを見て、私はなかなか将来の仙台医療圏の姿が思い描けなかった。というのも、統合・