医薬経済オンライン

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現場が望む社会保障制度

地域医療構想の成否を左右する5つの視点

第23回

東京財団研究員兼政策プロデューサー 三原 岳

2017年4月1日号

 過去4回にわたって地域医療構想の成果と課題を考察した。具体的には、①目的が曖昧な点、②関係者の合意形成と自治をベースにする必要性、③プライマリ・ケアの視点が足りない点、④データによる制御の長所と短所─?である。 一方、各都道府県は18年度から始まる次期医療計画の策定を意識しつつ、地域医療構想に基づく病床再編・削減や在宅医療の普及を進める必要がある。地域医療構想を取り上げる最終回は、地域医療構想の成否を左右すると思われる5つのポイントを提示したい。①各地域の特性を踏まえよ 地域医療構想は都道府県が作成するため、新聞紙面では都道府県単位で「◎◎床が余剰または不足」というかたちで報じられがちである。25年時点の需給ギャップを考えるうえで、その数字には一定の意味がある。 だが、都道府県単位で見ることには意味がない。実際の調整や政策の推進に際しては、区域ごとに...  過去4回にわたって地域医療構想の成果と課題を考察した。具体的には、①目的が曖昧な点、②関係者の合意形成と自治をベースにする必要性、③プライマリ・ケアの視点が足りない点、④データによる制御の長所と短所─?である。 一方、各都道府県は18年度から始まる次期医療計画の策定を意識しつつ、地域医療構想に基づく病床再編・削減や在宅医療の普及を進める必要がある。地域医療構想を取り上げる最終回は、地域医療構想の成否を左右すると思われる5つのポイントを提示したい。①各地域の特性を踏まえよ 地域医療構想は都道府県が作成するため、新聞紙面では都道府県単位で「◎◎床が余剰または不足」というかたちで報じられがちである。25年時点の需給ギャップを考えるうえで、その数字には一定の意味がある。 だが、都道府県単位で見ることには意味がない。実際の調整や政策の推進に際しては、区域ごとに現

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