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医療企業・その現状と展望

片倉工業 医薬品は3割強占めるトップ事業

2017年4月1日号

 片倉工業は1873年に製糸事業でスタートし、明治期の日本輸出産業の中核だった生糸産業の拡大・発展に大きく貢献した企業だ。14年にユネスコの世界遺産に登録された富岡製糸場とともに歩み、これを歴史的遺産として守り抜いてきた企業としても注目されている。 富岡製糸場は1872年に政府が設立した日本最初の官営製糸工場で、1893年に三井家に払い下げられた。三井は1902年に原合名に譲渡、片倉工業(当時の社名は片倉製糸紡織)が39年に合併した。操業休止は87年。しかし、設立から115年の歴史を刻んだ歴史的・文化的価値を重視し、製糸場を05年に富岡市に寄付して、国史跡となるまで18年間にわたって保存管理に努めている。 この歴史が示すように、片倉工業は創業から製糸・紡織を主力事業としてきた企業だ。時の流れに呼応して周辺分野へ事業を拡大し、43年に蚕蛹のなかのビタミンB2の高度利用の...  片倉工業は1873年に製糸事業でスタートし、明治期の日本輸出産業の中核だった生糸産業の拡大・発展に大きく貢献した企業だ。14年にユネスコの世界遺産に登録された富岡製糸場とともに歩み、これを歴史的遺産として守り抜いてきた企業としても注目されている。 富岡製糸場は1872年に政府が設立した日本最初の官営製糸工場で、1893年に三井家に払い下げられた。三井は1902年に原合名に譲渡、片倉工業(当時の社名は片倉製糸紡織)が39年に合併した。操業休止は87年。しかし、設立から115年の歴史を刻んだ歴史的・文化的価値を重視し、製糸場を05年に富岡市に寄付して、国史跡となるまで18年間にわたって保存管理に努めている。 この歴史が示すように、片倉工業は創業から製糸・紡織を主力事業としてきた企業だ。時の流れに呼応して周辺分野へ事業を拡大し、43年に蚕蛹のなかのビタミンB2の高度利用のため

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