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経済記事の読み方

金融庁の「野望」とメガバンクの「思惑」

三井住友信託の行方(下)

2017年4月1日号

 三井住友トラスト・ホールディングス(三井住友THD)は2月14日、9年ぶりにトップ人事を発表した。持株会社(THD)は大久保哲夫副社長、三井住友信託銀行(TB)は橋本勝副社長がいずれも昇格。THDの北村邦太郎社長、TBの常陰均社長は6月の株主総会後にTBの共同会長になる。大久保氏は常陰氏と同じ住友信託、橋本氏は北村氏と同じ三井信託の出身で、持株会社は旧三井、信託銀行は旧住信という人事のたすき掛けが入れ替わった。 三井住友THDは実質的に信託1社のグループで、住信が信託銀行社長の椅子を堅持し支配してきただけに異例の人事だ。合併銀行で主客が逆転した例は極めて少なく、金融庁の怒りに屈した印象が強い。 ただ、8年続いた常陰流に終止符が打たれるかと言えば、そうとも言えない。ガバナンス強化のため、6月には社外取締役が経営を監督する「指名委員会等設置会社」...  三井住友トラスト・ホールディングス(三井住友THD)は2月14日、9年ぶりにトップ人事を発表した。持株会社(THD)は大久保哲夫副社長、三井住友信託銀行(TB)は橋本勝副社長がいずれも昇格。THDの北村邦太郎社長、TBの常陰均社長は6月の株主総会後にTBの共同会長になる。大久保氏は常陰氏と同じ住友信託、橋本氏は北村氏と同じ三井信託の出身で、持株会社は旧三井、信託銀行は旧住信という人事のたすき掛けが入れ替わった。 三井住友THDは実質的に信託1社のグループで、住信が信託銀行社長の椅子を堅持し支配してきただけに異例の人事だ。合併銀行で主客が逆転した例は極めて少なく、金融庁の怒りに屈した印象が強い。 ただ、8年続いた常陰流に終止符が打たれるかと言えば、そうとも言えない。ガバナンス強化のため、6月には社外取締役が経営を監督する「指名委員会等設置会社」に移

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