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漢方処方 千差万様

症例「大腸憩室症」

第27回

みとみ堂薬局漢方専門薬剤師 安廣嘉人

2017年4月1日号

 このところ「大腸憩室症」の相談が増えてきました。この大腸憩室症は、その人に合った漢方薬の服用で意外と早く症状が改善することがあります。 さて、大腸憩室とは大腸粘膜の一部が腸管内圧の上昇によって、囊状となって腸管外に突出することです。この大腸憩室が多発した状態を大腸憩室症といいます。比較的高齢者に多い病気として知られています。 大腸憩室症の原因は、食生活の変化に伴い、肉食が多くなったうえ、食物繊維の摂取量が減少傾向にあり、便秘や腸管の攣縮、腸管内圧の上昇を起こしやすくなったと考えられています。 もうひとつの原因として、加齢による腸管壁の脆弱化が挙げられます。多くの人は無症状のまま経過するとされていますが、便通異常(下痢・軟便・便秘など)、腹部膨満感、腹痛などの腸運動異常を起こすことが知られています。この症状は過敏性腸症候群によく似...  このところ「大腸憩室症」の相談が増えてきました。この大腸憩室症は、その人に合った漢方薬の服用で意外と早く症状が改善することがあります。 さて、大腸憩室とは大腸粘膜の一部が腸管内圧の上昇によって、囊状となって腸管外に突出することです。この大腸憩室が多発した状態を大腸憩室症といいます。比較的高齢者に多い病気として知られています。 大腸憩室症の原因は、食生活の変化に伴い、肉食が多くなったうえ、食物繊維の摂取量が減少傾向にあり、便秘や腸管の攣縮、腸管内圧の上昇を起こしやすくなったと考えられています。 もうひとつの原因として、加齢による腸管壁の脆弱化が挙げられます。多くの人は無症状のまま経過するとされていますが、便通異常(下痢・軟便・便秘など)、腹部膨満感、腹痛などの腸運動異常を起こすことが知られています。この症状は過敏性腸症候群によく似てい

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