賛否両論
問われているのは職能、職責と職守
2017年4月1日号
14万3339──。C型肝炎治療剤「ハーボニー配合錠」の偽造品流通事件について、今後を考えるひとつの数字だ。 事件は、何者かが高額薬剤ハーボニーに目を付け、偽物を造り現金問屋に持ち込み、現金問屋はこれを同業者に流し、利ザヤに目が眩んだ調剤チェーン企業が購入して店舗に配布し、薬局薬剤師はそのまま患者に調剤したというもの。ただ、患者が偽造品に気付いて発覚。これが概要だ。 事件自体は、調剤した関西メディコと卸した現金問屋に対して「業務改善命令」が下され、さらに関西メディコ店舗には「業務停止5日間」が追加され、ほぼ終息。「中高年の男女」とされる犯人に関しては、捜査当局に委ねられている。 ただし、事件の背景については考えなければならない問題を孕んでいる。とくに、患者の安全を守るはずの薬剤師が機能しなかった点は、問題の深さを物語る。薬剤師会関係者は一様に、...
14万3339──。C型肝炎治療剤「ハーボニー配合錠」の偽造品流通事件について、今後を考えるひとつの数字だ。 事件は、何者かが高額薬剤ハーボニーに目を付け、偽物を造り現金問屋に持ち込み、現金問屋はこれを同業者に流し、利ザヤに目が眩んだ調剤チェーン企業が購入して店舗に配布し、薬局薬剤師はそのまま患者に調剤したというもの。ただ、患者が偽造品に気付いて発覚。これが概要だ。 事件自体は、調剤した関西メディコと卸した現金問屋に対して「業務改善命令」が下され、さらに関西メディコ店舗には「業務停止5日間」が追加され、ほぼ終息。「中高年の男女」とされる犯人に関しては、捜査当局に委ねられている。 ただし、事件の背景については考えなければならない問題を孕んでいる。とくに、患者の安全を守るはずの薬剤師が機能しなかった点は、問題の深さを物語る。薬剤師会関係者は一様に、自
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