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武田に金出した産業革新機構の「神通力」

スコヒアファーマに期待も、お寒い過去の実績

2017年4月15日号

 11年、世界最大級の都市型創薬拠点として意気揚々と開設された武田薬品の湘南研究所(神奈川県藤沢市)は、今では長谷川閑史社長(現会長)時代の負のレガシーと化して、研究開発機能の再編・縮小を余儀なくされている。 3月半ばに武田が政府系投資ファンドの産業革新機構(INCJ)、メディパルホールディングスと共同出資で設立した創薬ベンチャー「スコヒアファーマ」が4月1日、無事に同研究所内で事業を開始した。従来、武田本体が手掛けてきた腎・代謝・循環器領域の8品目の研究開発を研究者30人余りとともにスコヒアに移管させたもので、新会社の奥村洋一社長は「大手製薬企業からスピンアウトし、ベンチャー企業を設立させるという新しいビジネスモデルを産業界に示す」と意気込みを語っている。 だが、08年7月にファイザーの旧中央研究所から独立した「ラクオリア創薬」がその後強い...  11年、世界最大級の都市型創薬拠点として意気揚々と開設された武田薬品の湘南研究所(神奈川県藤沢市)は、今では長谷川閑史社長(現会長)時代の負のレガシーと化して、研究開発機能の再編・縮小を余儀なくされている。 3月半ばに武田が政府系投資ファンドの産業革新機構(INCJ)、メディパルホールディングスと共同出資で設立した創薬ベンチャー「スコヒアファーマ」が4月1日、無事に同研究所内で事業を開始した。従来、武田本体が手掛けてきた腎・代謝・循環器領域の8品目の研究開発を研究者30人余りとともにスコヒアに移管させたもので、新会社の奥村洋一社長は「大手製薬企業からスピンアウトし、ベンチャー企業を設立させるという新しいビジネスモデルを産業界に示す」と意気込みを語っている。 だが、08年7月にファイザーの旧中央研究所から独立した「ラクオリア創薬」がその後強いられ

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