地域医療連携推進法人は「機能」するか

眺望「医薬街道」

地域医療連携推進法人は「機能」するか

近藤正觀

2017年4月15日号

　４月２日に「地域医療連携推進法人」制度がスタートした。この制度は複数の医療法人などが地域医療連携推進法人と呼ばれる新たな一般社団法人の傘下に参画することで、グループとしての経営効率化や病床の調整が図られ、地域医療構想を実現するためのひとつの選択肢として期待されるものだ。　14年６月に「複数の医療法人や社会福祉法人等を社員とし、社員総会の議決を通じて統括し一体的な経営する『非営利ホールディングカンパニー型法人制度』を創設する」という内容の「日本再興戦略」が閣議決定されたことに端を発する。参考にされたのは米国の大規模医療法人「メイヨークリニック」（職員数６万人、70の医療機関の提携で成り立つ）である。　戦略策定当初は非営利ホールディングカンパニー型法人で企業の持株会社に似た非営利法人同士の連携というイメージだった。　しかし、地域医療構想の実現... 　４月２日に「地域医療連携推進法人」制度がスタートした。この制度は複数の医療法人などが地域医療連携推進法人と呼ばれる新たな一般社団法人の傘下に参画することで、グループとしての経営効率化や病床の調整が図られ、地域医療構想を実現するためのひとつの選択肢として期待されるものだ。　14年６月に「複数の医療法人や社会福祉法人等を社員とし、社員総会の議決を通じて統括し一体的な経営する『非営利ホールディングカンパニー型法人制度』を創設する」という内容の「日本再興戦略」が閣議決定されたことに端を発する。参考にされたのは米国の大規模医療法人「メイヨークリニック」（職員数６万人、70の医療機関の提携で成り立つ）である。　戦略策定当初は非営利ホールディングカンパニー型法人で企業の持株会社に似た非営利法人同士の連携というイメージだった。　しかし、地域医療構想の実現のた

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