医薬経済オンライン

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鳥集徹の口に苦い話~媚びないジャーナリストの劇薬処方箋~

医療記者たちよ「英語の壁」を乗り越えよ

第36回

鳥集徹

2017年4月15日号

 宣伝になるが、この2月、『がん検診を信じるな~「早期発見・早期治療」のウソ』(宝島社新書)という新著を出した。「何だ、近藤誠氏(元慶應義塾大学病院放射線科講師)の二番煎じか」と思う人がいるかもしれない。確かに、『患者よ、がんと闘うな』で有名な近藤氏は30年も前から、「がん検診は百害あって一利なし」と主張してきた。その先見の明には、頭が下がる思いだ。 ただ、筆者としては二番煎じのつもりはない。この本で伝えたかったことのひとつが、近藤氏の主張の是非は別として、「近年、海外で、がん検診の効果に否定的な論調が強まっている」という事実だ。 その典型が「乳がん検診」だろう。一昔前まで、マンモグラフィ検診と言えば、乳がん死予防の切り札のように言われてきた。ところがここ数年、欧米からは死亡率は下がらないという報告が相次いでいる。それどころか米国では、検...  宣伝になるが、この2月、『がん検診を信じるな~「早期発見・早期治療」のウソ』(宝島社新書)という新著を出した。「何だ、近藤誠氏(元慶應義塾大学病院放射線科講師)の二番煎じか」と思う人がいるかもしれない。確かに、『患者よ、がんと闘うな』で有名な近藤氏は30年も前から、「がん検診は百害あって一利なし」と主張してきた。その先見の明には、頭が下がる思いだ。 ただ、筆者としては二番煎じのつもりはない。この本で伝えたかったことのひとつが、近藤氏の主張の是非は別として、「近年、海外で、がん検診の効果に否定的な論調が強まっている」という事実だ。 その典型が「乳がん検診」だろう。一昔前まで、マンモグラフィ検診と言えば、乳がん死予防の切り札のように言われてきた。ところがここ数年、欧米からは死亡率は下がらないという報告が相次いでいる。それどころか米国では、検診で

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