医薬経済オンライン

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技術革新と製薬企業の明日

「ワトソン」の今を検証する

第79回 医師のパートナーになり得るか

生島准

2017年4月15日号

 医師の超過労働が政府でも議論されるようになった。だが、勤務時間が週平均55時間(当直、オンコールを除く。「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会報告書」)という数字は現場の実態を表す数字ではない。また、医師は、新薬や革新的な医療機器の実用化など“分進秒歩”で進む最新医学に追いつくために、勉強時間を確保しなくてはならない。このような超過労働の医師を救う魔法の杖として、今回の報告書でも期待されているのが人工知能である。 しかし、本当に人工知能は医師を激務から救うのか。先行する米IBMの「ワトソン」で実証する。 今年2月1日、ワトソンは世界で初めて、研究ではなく、医療現場に導入された。米国フロリダ州の地域医療機関、ジュピター・メディカル・センターが、がん(乳がん、大腸がん、肺がん)診療支援システム「ワトソン・フォー・オ...  医師の超過労働が政府でも議論されるようになった。だが、勤務時間が週平均55時間(当直、オンコールを除く。「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会報告書」)という数字は現場の実態を表す数字ではない。また、医師は、新薬や革新的な医療機器の実用化など“分進秒歩”で進む最新医学に追いつくために、勉強時間を確保しなくてはならない。このような超過労働の医師を救う魔法の杖として、今回の報告書でも期待されているのが人工知能である。 しかし、本当に人工知能は医師を激務から救うのか。先行する米IBMの「ワトソン」で実証する。 今年2月1日、ワトソンは世界で初めて、研究ではなく、医療現場に導入された。米国フロリダ州の地域医療機関、ジュピター・メディカル・センターが、がん(乳がん、大腸がん、肺がん)診療支援システム「ワトソン・フォー・オンコ

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