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海外時報

相次いだ「抑制的」な薬価設定

デュピゼントとオクレバスは市場でどう評価されるか

2017年4月15日号

 3月にFDA(米国食品医薬品局)の承認を得た3新薬は、高額製剤ながら抑制的な価格設定で注目を集めた。上昇傾向にあった米国医薬品市場の新しい動きである。①ノバルティスはホルモン受容体陽性乳がん治療薬「キスクアリ」(リボシクリブ)を、先行するCD4/6阻害剤より18~20%低く抑えたリスト価格で売り出した。28日分で4380ドルから1万950ドル。発売2年で21億ドルに急成長し、4月には臨床結果を確認して正式承認となり、適応拡大も得たファイザーの「アイブランス」(パルボシクリブ)に、“薬効群最低価格”をアピールして挑む。②サノフィ/リジェネロンはアトピー性皮膚炎治療薬「デュピゼント」(デュピルマブ)のリスト価格を年3.7万ドルとした。喘息など広い適応が探られているIL4/IL13阻害剤で、大手の薬剤給付管理会社(PBM)も「掛け値なしに独自の製剤」と評価...  3月にFDA(米国食品医薬品局)の承認を得た3新薬は、高額製剤ながら抑制的な価格設定で注目を集めた。上昇傾向にあった米国医薬品市場の新しい動きである。①ノバルティスはホルモン受容体陽性乳がん治療薬「キスクアリ」(リボシクリブ)を、先行するCD4/6阻害剤より18~20%低く抑えたリスト価格で売り出した。28日分で4380ドルから1万950ドル。発売2年で21億ドルに急成長し、4月には臨床結果を確認して正式承認となり、適応拡大も得たファイザーの「アイブランス」(パルボシクリブ)に、“薬効群最低価格”をアピールして挑む。②サノフィ/リジェネロンはアトピー性皮膚炎治療薬「デュピゼント」(デュピルマブ)のリスト価格を年3.7万ドルとした。喘息など広い適応が探られているIL4/IL13阻害剤で、大手の薬剤給付管理会社(PBM)も「掛け値なしに独自の製剤」と評価し

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