医薬経済オンライン

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薬剤経済学

患者の観点の反映

(後) 多発性硬化症用薬の最新経済評価

2017年4月15日号

疾患修飾型の多発性硬化症(MS)治療薬を並べ比較した米国ボストンの医療技術評価機関のICERのエビデンス報告は、初のジェネリック製剤、新薬の「ダクリズマブ」、1月末の最終報告発表時に未承認だった「オクレリズマブ」も含んでおり、カリフォルニア技術評価フォーラム(CTAF)の狙いどおり価格上昇による費用増大が著しかった薬効群の給付管理の指針を提供している。 焦点の増分費用対効果比は見てきたように「アレムツズマブ」を例外として、QALY(獲得質調整年)当たり10~15万ドル、費用効果的と見做す閾値を緩くしても、各ブランドどころかジェネリック製剤も値下げが必要との結論を下し、各社の不興を買った。だが、データ、評価プロセスの透明性とともに、シナリオ分析(想定を変えた分析)、患者団体の協力を得た調査、療法選択に当たって何が重要かを探る研究を加えるな... 疾患修飾型の多発性硬化症(MS)治療薬を並べ比較した米国ボストンの医療技術評価機関のICERのエビデンス報告は、初のジェネリック製剤、新薬の「ダクリズマブ」、1月末の最終報告発表時に未承認だった「オクレリズマブ」も含んでおり、カリフォルニア技術評価フォーラム(CTAF)の狙いどおり価格上昇による費用増大が著しかった薬効群の給付管理の指針を提供している。 焦点の増分費用対効果比は見てきたように「アレムツズマブ」を例外として、QALY(獲得質調整年)当たり10~15万ドル、費用効果的と見做す閾値を緩くしても、各ブランドどころかジェネリック製剤も値下げが必要との結論を下し、各社の不興を買った。だが、データ、評価プロセスの透明性とともに、シナリオ分析(想定を変えた分析)、患者団体の協力を得た調査、療法選択に当たって何が重要かを探る研究を加えるなかで

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