世界の医薬品業界
大型品の変化がもたらす市場構造の変化
第121回
研ファーマ・ブレーン 永江研太郎
2017年4月15日号
毎月1回のこの連載も11年目に入った。10年前には不況に左右されない成長業種だった医薬品産業も大きく変化した。ここではまず、07年と16年の世界の大型医薬品のトップ15を見てみよう。これは各社の公表医薬品売上げに基づき、創製されたひとつの医薬品が世界でいくらの売上げを獲得したのかをまとめたもので、導出のロイヤリティも含めている点が他社のランキングとの大きな違いである。 表1でアミを掛けたのはバイオ医薬品で、07年には5製品だったが、16年は10製品と倍増して低分子薬と逆転した。07年にはスタチンの「リピトール」や抗血小板薬の「プラビックス」、PPIの「ネキシウム」や「パントゾール」(日本未発売)、統合失調症薬の「ジプレキサ」「リスパダール」「セロクエル」が入っているが、同薬効の製品はすべて後発品が登場して上位製品から消え、汎用品としては糖尿病薬の「ジャ...
毎月1回のこの連載も11年目に入った。10年前には不況に左右されない成長業種だった医薬品産業も大きく変化した。ここではまず、07年と16年の世界の大型医薬品のトップ15を見てみよう。これは各社の公表医薬品売上げに基づき、創製されたひとつの医薬品が世界でいくらの売上げを獲得したのかをまとめたもので、導出のロイヤリティも含めている点が他社のランキングとの大きな違いである。 表1でアミを掛けたのはバイオ医薬品で、07年には5製品だったが、16年は10製品と倍増して低分子薬と逆転した。07年にはスタチンの「リピトール」や抗血小板薬の「プラビックス」、PPIの「ネキシウム」や「パントゾール」(日本未発売)、統合失調症薬の「ジプレキサ」「リスパダール」「セロクエル」が入っているが、同薬効の製品はすべて後発品が登場して上位製品から消え、汎用品としては糖尿病薬の「ジャヌビ
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