医薬経済オンライン

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「抜本改革」という名の「改修」

現行薬価制度を超える提案はないのか

(株)薬新 井高恭彦

2017年4月15日号

 薬価制度の「抜本改革」に向け、厚生労働省の中央社会保険医療協議会・薬価専門部会は17年1月から4月上旬まで7回の会合を開いた。しかし、最大の焦点である「中間年の薬価調査・改定」について踏み込んだ議論には至っていない。 1月11日の初の部会で厚労省は「このテーマは時間がかかるので前半と後半でしっかり検討したい」(中山智紀薬剤管理官)との構えを表明、ここ数ヵ月で中間年の「薬価調査」(2月8日)と、中間年の「薬価改定」(3月15日)に切り分けて、それぞれ1回ずつ議題にしたが、議論が深まる気配はない。厚労省の言う「前半」が6月なら、あと何回できるだろうか。続きは「後半」に持ち越しとなる。 年末の意見取りまとめまで残された時間はさほど多くはない。また、年末に近づけば近づくほど、予算編成が本格化し、じっくり腰を据えた議論は難しくなる。現行制度を根幹から...  薬価制度の「抜本改革」に向け、厚生労働省の中央社会保険医療協議会・薬価専門部会は17年1月から4月上旬まで7回の会合を開いた。しかし、最大の焦点である「中間年の薬価調査・改定」について踏み込んだ議論には至っていない。 1月11日の初の部会で厚労省は「このテーマは時間がかかるので前半と後半でしっかり検討したい」(中山智紀薬剤管理官)との構えを表明、ここ数ヵ月で中間年の「薬価調査」(2月8日)と、中間年の「薬価改定」(3月15日)に切り分けて、それぞれ1回ずつ議題にしたが、議論が深まる気配はない。厚労省の言う「前半」が6月なら、あと何回できるだろうか。続きは「後半」に持ち越しとなる。 年末の意見取りまとめまで残された時間はさほど多くはない。また、年末に近づけば近づくほど、予算編成が本格化し、じっくり腰を据えた議論は難しくなる。現行制度を根幹から問い

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