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一喜一憂するは「最高学府」の指導者

薬剤師国家試験、合格率の「格差」の理由

2017年4月15日号

「天国か地獄かの心境です」と語る薬科大学の教授がいる。3月28日、第102回薬剤師国家試験の合格が発表された。合格率は全体で71.58%、新卒者は85.06%。専ら薬剤師を育てる私立薬科大・薬学部の新卒者の合格率は昨年より1.39%ほど下回る84.33%だった。国公私立合わせた合格者総数は1万人を切ったが、9479人の薬剤師が誕生した。 今回の国家試験結果は多くの薬科大から「妥当な内容」と評価されているが、受験生と同様、教授たちも悲喜こもごもだ。新卒の合格率が平均を上回った薬科大では安堵し、下回った薬科大の先生たちは理事長の不満を受ける傍ら、結果の分析、教育内容の点検に追われている。 一方、早くも張り切っているのが予備校だ。試験直後から正答率を弾き出したり、合格率の予測を発表したりの大活躍。さらにネットではその上を行き、大手予備校の試験問題の正解を比較する... 「天国か地獄かの心境です」と語る薬科大学の教授がいる。3月28日、第102回薬剤師国家試験の合格が発表された。合格率は全体で71.58%、新卒者は85.06%。専ら薬剤師を育てる私立薬科大・薬学部の新卒者の合格率は昨年より1.39%ほど下回る84.33%だった。国公私立合わせた合格者総数は1万人を切ったが、9479人の薬剤師が誕生した。 今回の国家試験結果は多くの薬科大から「妥当な内容」と評価されているが、受験生と同様、教授たちも悲喜こもごもだ。新卒の合格率が平均を上回った薬科大では安堵し、下回った薬科大の先生たちは理事長の不満を受ける傍ら、結果の分析、教育内容の点検に追われている。 一方、早くも張り切っているのが予備校だ。試験直後から正答率を弾き出したり、合格率の予測を発表したりの大活躍。さらにネットではその上を行き、大手予備校の試験問題の正解を比較するもの

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