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注目新薬と市場展望

レパーサの「15%改善幅」の意味

第9回

UBS証券株式会社 調査本部アナリスト 関 篤史

2017年4月15日号

 アムジェンとアステラス製薬(アステラス・アムジェン・バイオファーマ)が日本で販売する抗PCSK9抗体「レパーサ」は、スタチン最大忍用量でもコレステロール値の改善を達成できない患者にとって優れたイノベーションをもたらす製品である。とくに家族性高コレステロール血症患者には重要な選択肢を提供する。アムジェンは、レパーサが適切に使用されれば、「米国だけで16年に10万件の心臓発作や脳卒中が防げた」とその価値に自信を持っている。我われもそれに同意する。 17年3月にワシントンDCで開催された米国心臓病学会(ACC)で公表された心血管アウトカム試験「FOURIER」では、2万7564人のハイリスク患者に対し、スタチン療法にレパーサを上乗せするか、スタチン療法単独で治療し、比較した。主要評価項目は心血管死、心筋梗塞、不安定狭心症による入院、または冠動脈再...  アムジェンとアステラス製薬(アステラス・アムジェン・バイオファーマ)が日本で販売する抗PCSK9抗体「レパーサ」は、スタチン最大忍用量でもコレステロール値の改善を達成できない患者にとって優れたイノベーションをもたらす製品である。とくに家族性高コレステロール血症患者には重要な選択肢を提供する。アムジェンは、レパーサが適切に使用されれば、「米国だけで16年に10万件の心臓発作や脳卒中が防げた」とその価値に自信を持っている。我われもそれに同意する。 17年3月にワシントンDCで開催された米国心臓病学会(ACC)で公表された心血管アウトカム試験「FOURIER」では、2万7564人のハイリスク患者に対し、スタチン療法にレパーサを上乗せするか、スタチン療法単独で治療し、比較した。主要評価項目は心血管死、心筋梗塞、不安定狭心症による入院、または冠動脈再形成

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