医薬経済オンライン

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熊本地震から1年

まずは顔の見える関係に

熊大病院医療情報経営企画部教授 宇宿功市郎

2017年4月15日号

まずは顔の見える関係に 熊本地震が発生して1年が過ぎた。熊本市内の繁華街・新市街通りでは酔客で活気に沸くなか、傍らにそびえる熊本城の瓦は所々剥げ落ち、震災の爪痕を残す。最大震度7を記録した益城町では、崩落した家屋がそのまま残る。 全壊した家屋の撤去費用は公費負担されることになっている。ところが業者の数が追い付かず、順番待ちの状態という。撤去できなければ建て直しもできず、仮説住宅での生活を余儀なくされている被災者はいまだ数万人いる。 住まいのインフラでは課題を残すなか、医療提供体制という点ではどうか。基幹病院の熊本大学医学部附属病院は、平時どおり患者の往来が絶えない。「発災して1週間もするといつもどおりに戻った」。こう語るのは、熊大病院医療情報経営企画部の宇宿功市郎教授だ。 地震発生直後、地域医療を支える熊本市民病院(556床)のダメージ... まずは顔の見える関係に 熊本地震が発生して1年が過ぎた。熊本市内の繁華街・新市街通りでは酔客で活気に沸くなか、傍らにそびえる熊本城の瓦は所々剥げ落ち、震災の爪痕を残す。最大震度7を記録した益城町では、崩落した家屋がそのまま残る。 全壊した家屋の撤去費用は公費負担されることになっている。ところが業者の数が追い付かず、順番待ちの状態という。撤去できなければ建て直しもできず、仮説住宅での生活を余儀なくされている被災者はいまだ数万人いる。 住まいのインフラでは課題を残すなか、医療提供体制という点ではどうか。基幹病院の熊本大学医学部附属病院は、平時どおり患者の往来が絶えない。「発災して1週間もするといつもどおりに戻った」。こう語るのは、熊大病院医療情報経営企画部の宇宿功市郎教授だ。 地震発生直後、地域医療を支える熊本市民病院(556床)のダメージが大

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