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製薬企業も慌てた京都の医師逮捕劇

暴力団関係者の診断書を虚偽記載、立証に「ハードル」

2017年4月15日号

 行政の負担だけでは賄えず、寺院と花街の寄付で建設された大学──。京都府立医科大学の設立の経緯は、日本の大学のなかでも極めてユニークだ。時代は明治初期の1872年。京都から東京へ遷都された余波で大学設立が覚束なくなり、民衆の寄付に頼ることになったためだ。それ以来、府立医大は、「府民による府民のため」の大学として親しまれている。 そんな歴史的経緯を持つ府立医大の学長が、花街で有名な先斗町や祇園に繰り出し、地元名士と酒を酌み交わしていても違和感は何もない。花街で顔を見知った名士がいれば、相手が博徒であっても挨拶ぐらいはするだろうし、京都人からすれば「そないなこともあるやろう」という程度かもしれない。なので、府立医大の吉川敏一前学長(69)が先斗町で、指定暴力団山口組の直系組織「淡海一家」(大津市)の高山義友希受刑者(60)と会ったことへの非難を浴...  行政の負担だけでは賄えず、寺院と花街の寄付で建設された大学──。京都府立医科大学の設立の経緯は、日本の大学のなかでも極めてユニークだ。時代は明治初期の1872年。京都から東京へ遷都された余波で大学設立が覚束なくなり、民衆の寄付に頼ることになったためだ。それ以来、府立医大は、「府民による府民のため」の大学として親しまれている。 そんな歴史的経緯を持つ府立医大の学長が、花街で有名な先斗町や祇園に繰り出し、地元名士と酒を酌み交わしていても違和感は何もない。花街で顔を見知った名士がいれば、相手が博徒であっても挨拶ぐらいはするだろうし、京都人からすれば「そないなこともあるやろう」という程度かもしれない。なので、府立医大の吉川敏一前学長(69)が先斗町で、指定暴力団山口組の直系組織「淡海一家」(大津市)の高山義友希受刑者(60)と会ったことへの非難を浴びて

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