医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

話題の焦点

「幸福の絶頂期、妊産婦の自殺」

2017年3月15日号

 妊娠して約2ヵ月後、あるいは出産して約2週間後、本来このうえないウキウキ気分に酔いしれているはずの妊産婦が、突如誰もが予想だにしない自殺をしてしまうなんて。 東京都監察医務院などの調査で、05〜14年の間に、妊娠中から産後1年未満の都内の妊産婦の自殺数が63人に上ったとの発表があり、その意外性が大きく注目された。 環境の急激な変化でホルモンバランスなどが狂ったりして心の病気を起こす人がいる。 出産後に起こる心の病いは「産後うつ」と言われ、産婦の10人に1人が経験するという。 通常のうつ病の罹患率は約5%程度だからざっと2倍の発症率。幸せ時のうつというミスマッチな印象から世間の病名認知度はけっこう高い。夫も実母も育児に協力してくれないとの思い込みが次第にエスカレートしていく。 政府は「自殺総合対策要綱」に、妊産婦の支援をさっそく盛り込んだ。こんなもっ...  妊娠して約2ヵ月後、あるいは出産して約2週間後、本来このうえないウキウキ気分に酔いしれているはずの妊産婦が、突如誰もが予想だにしない自殺をしてしまうなんて。 東京都監察医務院などの調査で、05〜14年の間に、妊娠中から産後1年未満の都内の妊産婦の自殺数が63人に上ったとの発表があり、その意外性が大きく注目された。 環境の急激な変化でホルモンバランスなどが狂ったりして心の病気を起こす人がいる。 出産後に起こる心の病いは「産後うつ」と言われ、産婦の10人に1人が経験するという。 通常のうつ病の罹患率は約5%程度だからざっと2倍の発症率。幸せ時のうつというミスマッチな印象から世間の病名認知度はけっこう高い。夫も実母も育児に協力してくれないとの思い込みが次第にエスカレートしていく。 政府は「自殺総合対策要綱」に、妊産婦の支援をさっそく盛り込んだ。こんなもったい

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence