医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

注目新薬と市場展望

米国で「ラジカバ」は承認されるか

第8回

UBS証券株式会社 調査本部アナリスト 関 篤史

2017年3月15日号

 田辺三菱製薬の「エダラボン」(日本製品名「ラジカット」)は01年4月に日本で承認された急性期脳梗塞に伴う症状を改善するフリーラジカル消去剤だ。11年6月に後発品が参入したが、15年6月には筋萎縮性側索硬化症(ALS)の追加適応を取得した。エダラボンの売上高にALS適応がどれだけ貢献しているのかは不明だが、「リルゾール」以降、治療剤が承認されていないALS患者には朗報である。  ALSは運動神経が選択的に変性・脱落し、四肢、呼吸器などの全身の筋力低下と筋委縮が進行的に起こる原因不明の神経変性疾患だ。人種や民族的背景に関係なく発病率は10万人に2人とされている。日本のALSの発症率は1.1〜2.5人/10万人/年と推定され、家族歴のある患者割合は約5%である。呼吸筋を含めた全身の筋萎縮と脱力があるが、高次機能や感覚は保たれることが普通だ。 ...  田辺三菱製薬の「エダラボン」(日本製品名「ラジカット」)は01年4月に日本で承認された急性期脳梗塞に伴う症状を改善するフリーラジカル消去剤だ。11年6月に後発品が参入したが、15年6月には筋萎縮性側索硬化症(ALS)の追加適応を取得した。エダラボンの売上高にALS適応がどれだけ貢献しているのかは不明だが、「リルゾール」以降、治療剤が承認されていないALS患者には朗報である。  ALSは運動神経が選択的に変性・脱落し、四肢、呼吸器などの全身の筋力低下と筋委縮が進行的に起こる原因不明の神経変性疾患だ。人種や民族的背景に関係なく発病率は10万人に2人とされている。日本のALSの発症率は1.1〜2.5人/10万人/年と推定され、家族歴のある患者割合は約5%である。呼吸筋を含めた全身の筋萎縮と脱力があるが、高次機能や感覚は保たれることが普通だ。

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence