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Halmes&Vaccine

切り札も失った製薬業界

第44回 〜ベルヴィークの可能性〜

コイツ・ドナン

2017年3月15日号

【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は製薬企業の未来を占っている。日本企業は抗生物質バブルで研究開発力を強化しながら、消化器官用薬領域などでブロックバスターを生み出す努力を続けてきた。さらに製薬企業は大きな発明をしたとホームズは指摘する。それは生活習慣病治療薬であり、製薬企業が病気をつくったことである。ホームズは生活習慣病薬のうち糖尿病治療薬について振り返ったうえで、糖尿病と関連する肥満を取り上げた。しかし、製薬企業が開発してきた抗肥満薬は苦闘の歴史ばかりだった。武田薬品は開発の断念、日本での保険収載の見送りを経験した。エーザイがようやく世に出したのが「ロルカセリン」(「ベルヴィーク」)、米アリーナとの共同開発)だった。だが、ベルヴィークはあまり売れていなかった。 「ベルヴィークの話には続きがある。私にとって... 【あらすじ】医薬品探偵ホームズと友人のワクチン博士は製薬企業の未来を占っている。日本企業は抗生物質バブルで研究開発力を強化しながら、消化器官用薬領域などでブロックバスターを生み出す努力を続けてきた。さらに製薬企業は大きな発明をしたとホームズは指摘する。それは生活習慣病治療薬であり、製薬企業が病気をつくったことである。ホームズは生活習慣病薬のうち糖尿病治療薬について振り返ったうえで、糖尿病と関連する肥満を取り上げた。しかし、製薬企業が開発してきた抗肥満薬は苦闘の歴史ばかりだった。武田薬品は開発の断念、日本での保険収載の見送りを経験した。エーザイがようやく世に出したのが「ロルカセリン」(「ベルヴィーク」)、米アリーナとの共同開発)だった。だが、ベルヴィークはあまり売れていなかった。 「ベルヴィークの話には続きがある。私にとってエ

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