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薬剤経済学

ネットの費用でも高い

(前) 多発性硬化症用薬の最新経済評価

2017年3月15日号

 表1は疾患修飾型(DMT)と呼ばれる多発性硬化症(MS)用薬16製剤の臨床結果と経済的な特徴の要約である。英国国民保健サービスにおけるアクセス論争が医療技術評価機関(NICE)の制度化を促したように、ここ20年、薬剤経済学のホットなテーマで関連研究は多いが、米国における近年の急激な価格上昇、昨年5月承認の「ダクリズマブ」、初のジェネリック製剤「グラトーパ」(グラチラマー・アセテート20㎎)、製造体制の問題で遅れたが3月末承認見込みの「オクレリズマブ」も取り込んだ包括的な報告になっている。 ボストンの非営利機関ICER(臨床的・経済的評価研究所)が2月16日の会議で採択した。ICERは民間機関だが、医療給付を管理する経営者団体と組んで新技術の経済性と給付予算影響を分析、多くの場合、製薬会社の求める新薬リスト価格を大幅に削らないと価値に見合った支払い...  表1は疾患修飾型(DMT)と呼ばれる多発性硬化症(MS)用薬16製剤の臨床結果と経済的な特徴の要約である。英国国民保健サービスにおけるアクセス論争が医療技術評価機関(NICE)の制度化を促したように、ここ20年、薬剤経済学のホットなテーマで関連研究は多いが、米国における近年の急激な価格上昇、昨年5月承認の「ダクリズマブ」、初のジェネリック製剤「グラトーパ」(グラチラマー・アセテート20㎎)、製造体制の問題で遅れたが3月末承認見込みの「オクレリズマブ」も取り込んだ包括的な報告になっている。 ボストンの非営利機関ICER(臨床的・経済的評価研究所)が2月16日の会議で採択した。ICERは民間機関だが、医療給付を管理する経営者団体と組んで新技術の経済性と給付予算影響を分析、多くの場合、製薬会社の求める新薬リスト価格を大幅に削らないと価値に見合った支払いにな

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