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海外時報

FDA長官人事が占う「改革」の方向性

懸念されるトランプ大統領の科学政策

2017年3月15日号

 米国の新政権における「科学」は、ドナルド・トランプ大統領が共和党候補指名を争いながらも、どこかで後景に退くと見られていた、その当時からの懸念だった。「地球温暖化は嘘」というのが象徴的な態度だったが、FDA(米国食品医薬品局)の新薬承認プロセスや科学政策に対する投資業界の姿勢など、ヘルスケア領域にも影響は大きい。  本号が届く頃には、FDA長官指名を終えているかもしれない。昨年12月には候補者が浮上しており、トランプ大統領は「ファンタスティックな人物が念頭にある」と保健福祉長官の承認後、速やかに指名すると語っていた。だが、トム・プライス長官の就任から4週間、音沙汰のない状況が続いている。  2月28日の施政方針演説で大統領は、「人為的に引き上げられた薬価は、直ちに引き下げる」と言明する一方、「遅く煩雑な」新薬承認プロセスが患者に新薬を届けること...  米国の新政権における「科学」は、ドナルド・トランプ大統領が共和党候補指名を争いながらも、どこかで後景に退くと見られていた、その当時からの懸念だった。「地球温暖化は嘘」というのが象徴的な態度だったが、FDA(米国食品医薬品局)の新薬承認プロセスや科学政策に対する投資業界の姿勢など、ヘルスケア領域にも影響は大きい。  本号が届く頃には、FDA長官指名を終えているかもしれない。昨年12月には候補者が浮上しており、トランプ大統領は「ファンタスティックな人物が念頭にある」と保健福祉長官の承認後、速やかに指名すると語っていた。だが、トム・プライス長官の就任から4週間、音沙汰のない状況が続いている。  2月28日の施政方針演説で大統領は、「人為的に引き上げられた薬価は、直ちに引き下げる」と言明する一方、「遅く煩雑な」新薬承認プロセスが患者に新薬を届けることを

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