医薬経済オンライン

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平時医療体制の破錠に備える 〜電光石火こそ最良の有事医療〜

米政府の市民用止血法教育

第24回

一般社団法人TACMEDA協議会理事長 照井資規

2017年3月15日号

AEDと止血用資材 米ホワイトハウス報道官室は15年10月、「ストップザブリード」キャンペーンについて文書を出した。これは、自然災害、テロなどの人為災害、日常の事故に備えるため、致命的な大出血の手当の仕方と資材を市民に普及するものだ。  関連ポスターでは「5分以内」と明記されるように、致命的な大出血を伴う重症外傷傷病者は救急隊が到着する前に死亡してしまうおそれがある。頼りになるのは、居合わせた同伴者や発見者ら「バイスタンダー」だ。医療従事者でなくとも、止血法の訓練を受けた一般市民が救命に重要な役割を果たせることが米国での救急医療や軍の研究で明らかになっている。  これまで「市民による救命法」と言えば、「1次救命処置」(BLS)であり、病気や感電、溺水、低体温などによる非外傷性心肺停止状態を対象とした心肺蘇生法が主だった。... AEDと止血用資材 米ホワイトハウス報道官室は15年10月、「ストップザブリード」キャンペーンについて文書を出した。これは、自然災害、テロなどの人為災害、日常の事故に備えるため、致命的な大出血の手当の仕方と資材を市民に普及するものだ。  関連ポスターでは「5分以内」と明記されるように、致命的な大出血を伴う重症外傷傷病者は救急隊が到着する前に死亡してしまうおそれがある。頼りになるのは、居合わせた同伴者や発見者ら「バイスタンダー」だ。医療従事者でなくとも、止血法の訓練を受けた一般市民が救命に重要な役割を果たせることが米国での救急医療や軍の研究で明らかになっている。  これまで「市民による救命法」と言えば、「1次救命処置」(BLS)であり、病気や感電、溺水、低体温などによる非外傷性心肺停止状態を対象とした心肺蘇生法が主だった。「

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