医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

審査建言

日本も歩み始めた科学的安全対策への路

医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団理事長 土井脩

2017年3月15日号

 厚生労働省が全国の大病院から医療情報を集める医療情報データベース基盤整備事業(MID─NET)は、「薬害再発防止のための医薬品行政等の見直しについて」(最終提言)などを踏まえ、11年度に開始された。この事業は、国費と製薬企業などからの安全対策拠出金を原資として、公募により選定された拠点医療機関(当初は10病院)などにデータベースシステムを構築するとともに、これら拠点と医薬品医療機器総合機構(PMDA)にその分析システムを構築・設置するものである。  これらのシステムを用いて、電子化された医療情報から必要なデータを抽出し、薬剤疫学的手法により医薬品の副作用情報などを定量的に解析し、リスクとベネフィットの評価を行い、安全対策に活用する。具体例として、他剤との副作用発現頻度の比較、原疾患による症状発現と副作用の分析、安全対策措置実...  厚生労働省が全国の大病院から医療情報を集める医療情報データベース基盤整備事業(MID─NET)は、「薬害再発防止のための医薬品行政等の見直しについて」(最終提言)などを踏まえ、11年度に開始された。この事業は、国費と製薬企業などからの安全対策拠出金を原資として、公募により選定された拠点医療機関(当初は10病院)などにデータベースシステムを構築するとともに、これら拠点と医薬品医療機器総合機構(PMDA)にその分析システムを構築・設置するものである。  これらのシステムを用いて、電子化された医療情報から必要なデータを抽出し、薬剤疫学的手法により医薬品の副作用情報などを定量的に解析し、リスクとベネフィットの評価を行い、安全対策に活用する。具体例として、他剤との副作用発現頻度の比較、原疾患による症状発現と副作用の分析、安全対策措置実施後

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence