眺望 医薬街道
後発品「安定供給」のための具体策
近藤正觀
2017年3月15日号
2月22日の中央社会保険医療協議会総会で、後発品の使用促進策の影響と実施状況調査報告案が提示された。政府は15年6月「骨太の方針2015」で、後発品の数量シェアを「17年半ばに70%とするとともに、18〜20年度末までの早い時期に80%以上」と設定した。80%というのは欧米に匹敵する割合だが、財政負担の軽減をめざす政府の期待も大きいのだろう。 言うまでもなく「後発品は安い」ことが至上命令だ。有効成分が同じで効能効果も同じであれば、性能は同じであるので消費者(患者)は安いほうを選ぶことになる。問題は数量シェア80%の時代に、後発品の安定供給が可能かという危惧が生じることだ。 16年7月の調剤医療費を見ると、後発品の数量シェアはすでに66%を超えている。17年の70%達成はほぼ見えてきた。これが80%に達するためには今の生産体制を大幅に増強する必要がある。 後発品専業大手3...
2月22日の中央社会保険医療協議会総会で、後発品の使用促進策の影響と実施状況調査報告案が提示された。政府は15年6月「骨太の方針2015」で、後発品の数量シェアを「17年半ばに70%とするとともに、18〜20年度末までの早い時期に80%以上」と設定した。80%というのは欧米に匹敵する割合だが、財政負担の軽減をめざす政府の期待も大きいのだろう。 言うまでもなく「後発品は安い」ことが至上命令だ。有効成分が同じで効能効果も同じであれば、性能は同じであるので消費者(患者)は安いほうを選ぶことになる。問題は数量シェア80%の時代に、後発品の安定供給が可能かという危惧が生じることだ。 16年7月の調剤医療費を見ると、後発品の数量シェアはすでに66%を超えている。17年の70%達成はほぼ見えてきた。これが80%に達するためには今の生産体制を大幅に増強する必要がある。 後発品専業大手3社(
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