医薬経済オンライン

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猫も杓子も「再生医療」事業の末路

煽る経産省に乗っかる企業の既視感

2017年3月1日号

 かつて、多くの日本企業がバブル経済の勃興期に嵌った「落とし穴」に、再び足を取られるような流れとなっている。少子高齢化が加速する国内市場で、環境と並ぶ最後の成長市場と喧伝される再生医療を中心としたメディカル分野に、腕に自信を持つ異業種の有力企業が次々と名乗りを上げている昨今の現象がそれだ。  80年代後半に湧いたバイオブームが、多くの参入メーカーに“高い授業料”を伴う「事業化の失敗」という傷跡をもたらしたのは経営史上の事実である。にもかかわらず、富士フイルムを筆頭に、川崎重工業や日東電工、ニコン、エア・ウォータといった各業界を代表する有名企業までもがこぞって邁進している。各社は狙いどおりにメディカル市場に橋頭堡を築けるのか、それとも歴史は繰り返すのか。 「これまでiPS細胞などのヒト多能性幹細胞は、人の目での培養状...  かつて、多くの日本企業がバブル経済の勃興期に嵌った「落とし穴」に、再び足を取られるような流れとなっている。少子高齢化が加速する国内市場で、環境と並ぶ最後の成長市場と喧伝される再生医療を中心としたメディカル分野に、腕に自信を持つ異業種の有力企業が次々と名乗りを上げている昨今の現象がそれだ。  80年代後半に湧いたバイオブームが、多くの参入メーカーに“高い授業料”を伴う「事業化の失敗」という傷跡をもたらしたのは経営史上の事実である。にもかかわらず、富士フイルムを筆頭に、川崎重工業や日東電工、ニコン、エア・ウォータといった各業界を代表する有名企業までもがこぞって邁進している。各社は狙いどおりにメディカル市場に橋頭堡を築けるのか、それとも歴史は繰り返すのか。 「これまでiPS細胞などのヒト多能性幹細胞は、人の目での培養状態や

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