「心因性腰痛」への対応 | 医薬経済オンライン

漢方処方　千差万様

「心因性腰痛」への対応

第26回

安廣誠心堂薬局　安廣嘉人

2017年3月1日号

　最近は原因がよくわからない腰痛で悩んでいる人が増えています。外傷や骨の異常など以外に、ストレスや不安、うつなど心の問題が原因となって腰痛を引き起こすこともあるようです。　腰痛の治療に際しては、なぜ痛みがあるのかを知るべく、レントゲンやＭＲＩなどの画像診断を行い、骨や筋肉の障害による器質的な痛みなのか、神経障害による神経痛なのか、などと診断がなされます。しかしながら近年では、原因を特定できない腰痛が多いことから原因不明の腰痛は「腰痛症」や「坐骨神経痛」などの診断名が付けられ、腰痛の85％を占めるという報告があります。　また、ストレスや不安、うつなどの心理・社会的要因が関係していることがわかってきて、これらの腰痛は“心因性腰痛”または“非器質性腰痛”と呼ばれています。　ちなみに、心因性腰痛の特徴は①検査... 　最近は原因がよくわからない腰痛で悩んでいる人が増えています。外傷や骨の異常など以外に、ストレスや不安、うつなど心の問題が原因となって腰痛を引き起こすこともあるようです。　腰痛の治療に際しては、なぜ痛みがあるのかを知るべく、レントゲンやＭＲＩなどの画像診断を行い、骨や筋肉の障害による器質的な痛みなのか、神経障害による神経痛なのか、などと診断がなされます。しかしながら近年では、原因を特定できない腰痛が多いことから原因不明の腰痛は「腰痛症」や「坐骨神経痛」などの診断名が付けられ、腰痛の85％を占めるという報告があります。　また、ストレスや不安、うつなどの心理・社会的要因が関係していることがわかってきて、これらの腰痛は“心因性腰痛”または“非器質性腰痛”と呼ばれています。　ちなみに、心因性腰痛の特徴は①検査をし

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