医薬経済オンライン

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平時医療体制の破錠に備える 〜電光石火こそ最良の有事医療〜

続・陸自救急品導入に関する疑惑

第23回

一般社団法人TACMEDA協議会理事長 照井資規

2017年3月1日号

 現在の陸上自衛隊衛生科には、たとえ予算が増えたとしてもそれを有効に活用できるだけのお金の使い方が身に着いていない。それは2月1日号で著したとおりだ。情勢が逼迫しているにもかかわらず、異常に脆い止血帯を採用し、感染防止能力に欠ける手袋を全隊員に追加支給し始めていることがその証左だ。あの記事は反響が大きく、さらなる情報が筆者に寄せられたので今回はその続編としたい。 陸自のCAT(右)のしなりが大きい 2月1日号には陸自仕様の止血帯CATの基部の材質が2世代前の製品の強度しか有していない疑いについて書いたが、緊縛機構の「巻き上げ棒」の強度も不足している疑いがあることが判明した。  写真は左の09年2月製の第6世代のCATと、右の12年9月製の陸自仕様のCAT「止血帯、四肢用」の同一品のなかから、無作為に抽出した未使用品と比較した...  現在の陸上自衛隊衛生科には、たとえ予算が増えたとしてもそれを有効に活用できるだけのお金の使い方が身に着いていない。それは2月1日号で著したとおりだ。情勢が逼迫しているにもかかわらず、異常に脆い止血帯を採用し、感染防止能力に欠ける手袋を全隊員に追加支給し始めていることがその証左だ。あの記事は反響が大きく、さらなる情報が筆者に寄せられたので今回はその続編としたい。 陸自のCAT(右)のしなりが大きい 2月1日号には陸自仕様の止血帯CATの基部の材質が2世代前の製品の強度しか有していない疑いについて書いたが、緊縛機構の「巻き上げ棒」の強度も不足している疑いがあることが判明した。  写真は左の09年2月製の第6世代のCATと、右の12年9月製の陸自仕様のCAT「止血帯、四肢用」の同一品のなかから、無作為に抽出した未使用品と比較したも

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