注目新薬と市場展望
火花散る「非小細胞肺がん1次治療」の戦場
第7回
UBS証券株式会社 調査本部アナリスト 関 篤史
2017年2月15日号
17年も腫瘍免疫治療剤の進化が速く、市場参加者は大きな変化を目にすることになりそうだ。 米メルクは1月10日に、「キイトルーダ」と化学療法(「アリムタ」)の併用療法がFDA(米国食品医薬品局)に受理されたと公表した。申請は第Ⅱ相試験のKeyNote021コホートGに基づくもの。これは、17年後半に得られる予定だった第Ⅲ相のKeyNote189の結果を待って申請するという株式市場の想定より1年早く、また1次治療の肺がん併用療法では初の承認が見込まれる。 一方、米ブリストル・マイヤーズスクイブは1月19日に、「オプジーボ/ヤーボイ」併用療法について、迅速承認を追求しないと公表した。試験結果の完全性を保つため、意思決定の背景には触れていない。非小細胞肺がんの1次治療で実施中の併用療法試験は、CheckMate012と568(第Ⅱ相)、227(第Ⅲ相)の3本がある。BMSは01...
17年も腫瘍免疫治療剤の進化が速く、市場参加者は大きな変化を目にすることになりそうだ。 米メルクは1月10日に、「キイトルーダ」と化学療法(「アリムタ」)の併用療法がFDA(米国食品医薬品局)に受理されたと公表した。申請は第Ⅱ相試験のKeyNote021コホートGに基づくもの。これは、17年後半に得られる予定だった第Ⅲ相のKeyNote189の結果を待って申請するという株式市場の想定より1年早く、また1次治療の肺がん併用療法では初の承認が見込まれる。 一方、米ブリストル・マイヤーズスクイブは1月19日に、「オプジーボ/ヤーボイ」併用療法について、迅速承認を追求しないと公表した。試験結果の完全性を保つため、意思決定の背景には触れていない。非小細胞肺がんの1次治療で実施中の併用療法試験は、CheckMate012と568(第Ⅱ相)、227(第Ⅲ相)の3本がある。BMSは012と
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