医薬経済オンライン

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医薬品が「少な過ぎる」ALS治療

田辺三菱の「開発魂」は報われるか

(株)薬新 井高恭彦

2017年2月15日号

 神経系難病の専門医が「最も薬剤貢献度・治療満足度が低い」と指摘するのが、「筋萎縮性側索硬化症」(ALS)である。脳からの指令を筋肉に伝える運動神経が徐々に損なわれていく疾患で、著名人では医療法人徳洲会の創設者、徳田虎雄氏、英国の理論物理学者、スティーブン・ホーキング氏などが発症している。進行すると筋肉が痩せ細り、構語障害、嚥下障害、呼吸障害に陥る。見たり聞いたり感じたりすることはできるが、やがて自分で身体を動かすことがまったくできなくなる。生命を維持するには、人工呼吸器、経管栄養、そしてすべての日常動作を代行する手厚い介護、医療サポートが必須になる。専門医をして「苛酷」と言わしめる希少、難治性疾患(国内患者数約1万人)だ。  ヒューマンサイエンス振興財団が専門医を対象に実施した調査(13年度・厚労科学研究)で、ALSは「新...  神経系難病の専門医が「最も薬剤貢献度・治療満足度が低い」と指摘するのが、「筋萎縮性側索硬化症」(ALS)である。脳からの指令を筋肉に伝える運動神経が徐々に損なわれていく疾患で、著名人では医療法人徳洲会の創設者、徳田虎雄氏、英国の理論物理学者、スティーブン・ホーキング氏などが発症している。進行すると筋肉が痩せ細り、構語障害、嚥下障害、呼吸障害に陥る。見たり聞いたり感じたりすることはできるが、やがて自分で身体を動かすことがまったくできなくなる。生命を維持するには、人工呼吸器、経管栄養、そしてすべての日常動作を代行する手厚い介護、医療サポートが必須になる。専門医をして「苛酷」と言わしめる希少、難治性疾患(国内患者数約1万人)だ。  ヒューマンサイエンス振興財団が専門医を対象に実施した調査(13年度・厚労科学研究)で、ALSは「新規治

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