医薬経済オンライン

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東芝病院売却は「焼け石に水」

買えるのは「資金力のある」医療法人

2017年2月15日号

「福島第一原子力発電所事故さえなかったら……」と嘆く社員もいる。再び巨額損失の穴埋めで、危機に見舞われている東芝のことだ。周知のように同社はトップ3代の不正会計問題で経営陣が引責辞任。その穴埋めに家電部門を中国企業に売却し、成長部門の東芝メディカルシステムズをキヤノンに売却したのは、記憶に新しい。だが、それで終ったわけではない。大株主のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)に加え、信託銀行から株価下落による損害賠償請求を求められている。  ところが、この悪夢が覚めやらぬ間に、今度は11年前に大枚を叩いて買収した米ウェスティングハウス(WH)で、7000億円にも上る巨額損失が浮上する騒ぎなのである。WHには、16年3月期に減損損失として2500億円を計上したばかりだ。まるで底の抜けたバケツのような話だが、その穴埋めに今度は同社の儲け頭の... 「福島第一原子力発電所事故さえなかったら……」と嘆く社員もいる。再び巨額損失の穴埋めで、危機に見舞われている東芝のことだ。周知のように同社はトップ3代の不正会計問題で経営陣が引責辞任。その穴埋めに家電部門を中国企業に売却し、成長部門の東芝メディカルシステムズをキヤノンに売却したのは、記憶に新しい。だが、それで終ったわけではない。大株主のGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)に加え、信託銀行から株価下落による損害賠償請求を求められている。  ところが、この悪夢が覚めやらぬ間に、今度は11年前に大枚を叩いて買収した米ウェスティングハウス(WH)で、7000億円にも上る巨額損失が浮上する騒ぎなのである。WHには、16年3月期に減損損失として2500億円を計上したばかりだ。まるで底の抜けたバケツのような話だが、その穴埋めに今度は同社の儲け頭の半

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