医薬経済オンライン

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技術革新と製薬企業の明日

iPS細胞問題の「真犯人」

第77回 ベンチャー企業も大打撃

生島准

2017年2月15日号

 京都大学iPS細胞研究所(CiRA)は今、工事中だ。3月の完成をめざし第3期棟の建設が急ピッチで進んでいる。新研究棟の1階と2階には、CiRAがiPS細胞による再生医療の切り札と考えているiPS細胞ストックを製造する細胞培養施設(FIT2)を設置する予定だ。既存のFIT1と合わせればiPS細胞の製造能力は倍増する。06年にiPS細胞を開発して10年の歳月を経て、いよいよiPS細胞再生医療のスタートを切ろうとしたCiRA。だが、その目論見が崩れ去ってしまった。  1月23日、CiRAがヒトiPS細胞ストック(臍帯血由来)の供給を停止すると突如発表した。オールジャパンで進めてきたiPS細胞の実用化は今や絶体絶命のピンチを迎えている。  13年からiPS細胞の再生医療への実用化を加速するため、他家細胞を原料に高品質のヒト細胞を製造...  京都大学iPS細胞研究所(CiRA)は今、工事中だ。3月の完成をめざし第3期棟の建設が急ピッチで進んでいる。新研究棟の1階と2階には、CiRAがiPS細胞による再生医療の切り札と考えているiPS細胞ストックを製造する細胞培養施設(FIT2)を設置する予定だ。既存のFIT1と合わせればiPS細胞の製造能力は倍増する。06年にiPS細胞を開発して10年の歳月を経て、いよいよiPS細胞再生医療のスタートを切ろうとしたCiRA。だが、その目論見が崩れ去ってしまった。  1月23日、CiRAがヒトiPS細胞ストック(臍帯血由来)の供給を停止すると突如発表した。オールジャパンで進めてきたiPS細胞の実用化は今や絶体絶命のピンチを迎えている。  13年からiPS細胞の再生医療への実用化を加速するため、他家細胞を原料に高品質のヒト細胞を製造す

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