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医政羅針盤

病院再編に関心を強める製薬企業

山形大学大学院医学系研究科医療政策学講座教授 村上正泰

2017年2月15日号

 最近、製薬企業などから、地域医療構想をはじめとする医療提供体制改革の講演を頼まれる機会が多くなっている。製薬企業が地域の病院などを対象に主催する講演会に加え、社員向け勉強会なども増えている。それぞれの製薬企業がマーケティング戦略を考えていくうえで、地域の病院の今後の動向から目が離せなくなっているためのようだ。  地域医療構想の具体化に向けた協議の過程で、病院間でどのような調整が行われることになるにせよ、多くの病院はすでに大きな変化に直面しており、何らかの対応をしていかざるを得ない状況となっている。図は、06年を100として、全国と北海道、東北6県における一般病床の在院患者延数の推移を見たものである。平均在院日数の短縮傾向が続いているなかで、全国の在院患者延数は10年間で約5%減少しており、青森県、秋田県、福島県では15%以上も減少...  最近、製薬企業などから、地域医療構想をはじめとする医療提供体制改革の講演を頼まれる機会が多くなっている。製薬企業が地域の病院などを対象に主催する講演会に加え、社員向け勉強会なども増えている。それぞれの製薬企業がマーケティング戦略を考えていくうえで、地域の病院の今後の動向から目が離せなくなっているためのようだ。  地域医療構想の具体化に向けた協議の過程で、病院間でどのような調整が行われることになるにせよ、多くの病院はすでに大きな変化に直面しており、何らかの対応をしていかざるを得ない状況となっている。図は、06年を100として、全国と北海道、東北6県における一般病床の在院患者延数の推移を見たものである。平均在院日数の短縮傾向が続いているなかで、全国の在院患者延数は10年間で約5%減少しており、青森県、秋田県、福島県では15%以上も減少して

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