IMSデータに見る市場動向
16年 高額薬剤を象徴した「1年」
外来医療は低迷期に
2017年2月15日号
市場調査会社IMSジャパンがまとめている国内医療用医薬品の売上げデータ(薬価ベース)によると16年(1〜12月)のトップ製品は「ハーボニーハイゴウ」となった。売上高の2960億4900万円は、もちろん過去最高を記録した。10位の「モーラスヒサミツ」(671億5500万円)との差は2300億円で、中堅製薬企業1社分の売上高に匹敵する。 16年4月には薬価改定があり、特例拡大(巨額)再算定の対象となっている。もし再算定がなかったら4000億円に到達していただろう。 16年で売上高1000億円を突破したのは4製品。2位の「アバスチン」も市場拡大再算定を受けたことが減少要因だが、少しずつ伸ばしながら、1000億円台をキープしている。アバスチンは、生活習慣病薬のように、特許切れ後の後発品の浸食を恐れるような事態に陥ることはさなそうなので、しばらくは安定した売上げを続けていく。「オプジーボ」...
市場調査会社IMSジャパンがまとめている国内医療用医薬品の売上げデータ(薬価ベース)によると16年(1〜12月)のトップ製品は「ハーボニーハイゴウ」となった。売上高の2960億4900万円は、もちろん過去最高を記録した。10位の「モーラスヒサミツ」(671億5500万円)との差は2300億円で、中堅製薬企業1社分の売上高に匹敵する。 16年4月には薬価改定があり、特例拡大(巨額)再算定の対象となっている。もし再算定がなかったら4000億円に到達していただろう。 16年で売上高1000億円を突破したのは4製品。2位の「アバスチン」も市場拡大再算定を受けたことが減少要因だが、少しずつ伸ばしながら、1000億円台をキープしている。アバスチンは、生活習慣病薬のように、特許切れ後の後発品の浸食を恐れるような事態に陥ることはさなそうなので、しばらくは安定した売上げを続けていく。「オプジーボ」に関
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