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鳥集徹の口に苦い話〜媚びないジャーナリストの劇薬処方箋〜

職業訓練校の医学部が偏差値トップに立つ異常事態①

第32回

鳥集徹

2017年2月15日号

 この1月下旬、都内の某私立大学病院へ取材に向かう道すがら、反対側から駅へ戻る若者たちの群れに遭遇した。その周りを、予備校や下宿先を案内するパンフレットを配る大人たちが取り囲んでいる。それを見て、「あっ、今日は医学部の受験なのか」と気付いた。 遠方から受けに来たのだろう。キャリーバックを転がし、保護者らしき大人と歩いている受験生もいた。この群れのなかに、医学部の合格通知を手にして、6年後に医師になる若者が確実に含まれている。そう思うと、感慨深いものがあった。このコラムの掲載号が出る頃には、国公立大学医学部の受験も始まっているだろう。受験生たちの健闘を祈るばかりだ。 それにしても、医学部の人気ぶりは相変わらずだ。昔は「狭き門」とは言えなかった私立の新設校も、軒並み偏差値が上昇した。医師からは「労働時間が長く、時給換算すると割に合わない」と文...  この1月下旬、都内の某私立大学病院へ取材に向かう道すがら、反対側から駅へ戻る若者たちの群れに遭遇した。その周りを、予備校や下宿先を案内するパンフレットを配る大人たちが取り囲んでいる。それを見て、「あっ、今日は医学部の受験なのか」と気付いた。 遠方から受けに来たのだろう。キャリーバックを転がし、保護者らしき大人と歩いている受験生もいた。この群れのなかに、医学部の合格通知を手にして、6年後に医師になる若者が確実に含まれている。そう思うと、感慨深いものがあった。このコラムの掲載号が出る頃には、国公立大学医学部の受験も始まっているだろう。受験生たちの健闘を祈るばかりだ。 それにしても、医学部の人気ぶりは相変わらずだ。昔は「狭き門」とは言えなかった私立の新設校も、軒並み偏差値が上昇した。医師からは「労働時間が長く、時給換算すると割に合わない」と文句ば

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