医薬経済オンライン

医療・医薬業界をさまざまな視点・論点から示すメディア

試される医薬品卸の「底力」

C型肝炎治療薬の偽薬問題の影響

2017年2月1日号

 2月1日に「オプジーポ」の緊急薬価引き下げが実施された。年末に決めた「薬価制度の抜本改革に向けた基本方針」に沿って、中央社会保険医療協議会での議論もスタートした。期中の薬価引き下げとともに、19年度から始まる毎年改定も控え、医薬品卸業界の将来を疑問視する声が出ている。  そんなときにギリアド・サイエンシズのC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品が、調剤薬局チェーンの店舗で発見された。流通ルートとしての震源地は、現金問屋だったため医薬品卸には関係ない。  ある地方医薬品卸幹部は言う。 「あり得ないことが前提だが、医薬品卸経由だったことがわかったら、その卸は社長の辞任ではすまないだろう。恐らく偽造品を出した卸として永遠にレッテルを貼られてしまう。想像するだけでも恐いことだ」  偽造品が出ていないので、この点から医薬品卸の流通を論じることはでき...  2月1日に「オプジーポ」の緊急薬価引き下げが実施された。年末に決めた「薬価制度の抜本改革に向けた基本方針」に沿って、中央社会保険医療協議会での議論もスタートした。期中の薬価引き下げとともに、19年度から始まる毎年改定も控え、医薬品卸業界の将来を疑問視する声が出ている。  そんなときにギリアド・サイエンシズのC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品が、調剤薬局チェーンの店舗で発見された。流通ルートとしての震源地は、現金問屋だったため医薬品卸には関係ない。  ある地方医薬品卸幹部は言う。 「あり得ないことが前提だが、医薬品卸経由だったことがわかったら、その卸は社長の辞任ではすまないだろう。恐らく偽造品を出した卸として永遠にレッテルを貼られてしまう。想像するだけでも恐いことだ」  偽造品が出ていないので、この点から医薬品卸の流通を論じることはできな

有料会員限定

会員登録(有料)
この記事をお読みいただくためには、会員登録(有料)が必要です。
新規会員登録とマイページ > 購読情報から購入手続きをお願いいたします。
※IDをお持ちの方はログインからお進みください

【会員登録方法】
会員登録をクリックしていただくと、新規会員仮登録メール送信画面に移動します。
メールアドレスを入力して会員登録をお願い致します。
1ユーザーごとの登録をお願い致します。(1ユーザー1アカウントです)

googleAdScence