医薬経済オンライン

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武田の恒例となった「買収劇」の裏側

大型取引で浮上する「元幹部」

2017年2月1日号

 昨年12月にカナダ・バリアントとの胃腸薬部門の「買収交渉決裂」が報じられた武田薬品だが、直後の1月9日、その記憶を払拭するかのように米アリアド・ファーマシューティカルズの買収成立を発表し、がん領域の2品目などを獲得した。買収金額は約6200億円と過去3番目に大きいものだ。  参入済みの血液がん分野のフランチャイズ強化のために得たのが、上市されている白血病治療薬「アイクルシグ」。さらにアリアドが米国申請中のALK阻害剤「ブリガチニブ」を取り込み、肺がん分野に参入する構えを見せる。このほかに、第Ⅰ相段階のEGFR/HER2阻害剤「AP32788」も新たにパイプラインに加えている。  武田が最も期待をかけるのは、「ベストインクラス」の潜在力があると誇示するブリガチニブ。米国の推定患者数は8000人程度と市場は「ニッチ」でありながら、将来のピークセールスは全世界で...  昨年12月にカナダ・バリアントとの胃腸薬部門の「買収交渉決裂」が報じられた武田薬品だが、直後の1月9日、その記憶を払拭するかのように米アリアド・ファーマシューティカルズの買収成立を発表し、がん領域の2品目などを獲得した。買収金額は約6200億円と過去3番目に大きいものだ。  参入済みの血液がん分野のフランチャイズ強化のために得たのが、上市されている白血病治療薬「アイクルシグ」。さらにアリアドが米国申請中のALK阻害剤「ブリガチニブ」を取り込み、肺がん分野に参入する構えを見せる。このほかに、第Ⅰ相段階のEGFR/HER2阻害剤「AP32788」も新たにパイプラインに加えている。  武田が最も期待をかけるのは、「ベストインクラス」の潜在力があると誇示するブリガチニブ。米国の推定患者数は8000人程度と市場は「ニッチ」でありながら、将来のピークセールスは全世界で「年

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