医薬経済オンライン

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買収を続ける武田薬品の「懐事情」

ミレニアム製品が「頼り」の現状

2017年2月1日号

 武田薬品は年明けの1月9日に抗がん剤に特化している米アリアド・ファーマシューティカルズを74%のプレミアムを乗せた1株当たり24ドル、総額54億ドル(約6200億円)で買収することを発表した。  話はちょうど1年前の16年1月12日まで遡る。クリストフ・ウェバー社長は米国で開かれた第34回JPモルガンヘルスケアカンファレンスに登壇。従来のがん、中枢神経に消化器を加えた3分野に経営資源を集中することを表明した。  新たに消化器が戦略領域に加わった理由は、潰瘍性大腸炎とクローン病治療薬の「エンティビオ」(ベドリズマブ、コード番号はMLN0002)の大成功にある。17年3月期第2四半期の売上げは、653億円(前年同期比81.7%増)と好調だった。今後、重篤な副作用発現など処方停止の事態などが起きない限り、17年通期業績のなかでブロックバスターの仲間入りを果たすことが確実視されてい...  武田薬品は年明けの1月9日に抗がん剤に特化している米アリアド・ファーマシューティカルズを74%のプレミアムを乗せた1株当たり24ドル、総額54億ドル(約6200億円)で買収することを発表した。  話はちょうど1年前の16年1月12日まで遡る。クリストフ・ウェバー社長は米国で開かれた第34回JPモルガンヘルスケアカンファレンスに登壇。従来のがん、中枢神経に消化器を加えた3分野に経営資源を集中することを表明した。  新たに消化器が戦略領域に加わった理由は、潰瘍性大腸炎とクローン病治療薬の「エンティビオ」(ベドリズマブ、コード番号はMLN0002)の大成功にある。17年3月期第2四半期の売上げは、653億円(前年同期比81.7%増)と好調だった。今後、重篤な副作用発現など処方停止の事態などが起きない限り、17年通期業績のなかでブロックバスターの仲間入りを果たすことが確実視されている。

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