医薬経済オンライン

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施策打つ大日本住友の「焦燥感」

多田社長節目の10年、ポスト・ラツーダの姿は

2017年2月1日号

 1月13日、グローバルサイトに試験結果を公表した大日本住友製薬。その内容を見た社員は頭を抱えたのではないか。「またか」と。  それは米国で開発中の「ダソトラリン」(一般名)のことである。同社の次世代を担う薬剤として期待されている開発品だが、成人の注意欠陥・多動症(ADHD)を対象にした第3相試験で得られた速報結果は、主要評価項目を達成することができなかった。  ネガティブなデータだったが、それでも大日本住友は17年の米国申請を予定どおり行うと発表した。適応は成人と小児のADHDで、小児の4㎎投与は有効性が確認できている。米国食品医薬品局(FDA)がどう対応するかは見守るべきだが、楽観的ではない。  大日本住友は、国内製薬業界の間では「開発力の弱さ」が指摘されている。象徴的なのは「ラツーダ」である。住友製薬が創製し、統合失調症などを適応とする同剤...  1月13日、グローバルサイトに試験結果を公表した大日本住友製薬。その内容を見た社員は頭を抱えたのではないか。「またか」と。  それは米国で開発中の「ダソトラリン」(一般名)のことである。同社の次世代を担う薬剤として期待されている開発品だが、成人の注意欠陥・多動症(ADHD)を対象にした第3相試験で得られた速報結果は、主要評価項目を達成することができなかった。  ネガティブなデータだったが、それでも大日本住友は17年の米国申請を予定どおり行うと発表した。適応は成人と小児のADHDで、小児の4㎎投与は有効性が確認できている。米国食品医薬品局(FDA)がどう対応するかは見守るべきだが、楽観的ではない。  大日本住友は、国内製薬業界の間では「開発力の弱さ」が指摘されている。象徴的なのは「ラツーダ」である。住友製薬が創製し、統合失調症などを適応とする同剤は

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