損保が国際共同治験で「新保険」

研究開発製品の多様化で増加するリスク

2017年2月1日号

　外資系損保大手であるＣｈｕｂｂ損害保険（チャブ保険）が国内向けだけでなく、国際共同治験にも対応する「臨床試験賠償責任保険」を売り出した。社名をご存じない人もいるだろうが、スイス・チューリッヒに本社を置く大手損保のエース保険が、昨年1月に130年の歴史を持ち、日本ではシグナ保険の名前で知られていた同業のチャブ損保を買収。同時に社名を買収された側のチャブ損保に変更した損保会社。この新生チャブ保険が発売した新保険である。　臨床試験賠償責任保険は、エース保険傘下の旧フェデラル保険時代から扱っていた「ライフサイエンス賠償責任保険」の延長線上の保険だそうで、治験や医師主導の臨床研究を対象にした専門保険。「今の時代は国境を超えた国際共同治験が当たり前の世の中。そういう時代に合わせた損害保険です」とチャブ保険は説明する。トランプ大統領の登場で、世界経済... 　外資系損保大手であるＣｈｕｂｂ損害保険（チャブ保険）が国内向けだけでなく、国際共同治験にも対応する「臨床試験賠償責任保険」を売り出した。社名をご存じない人もいるだろうが、スイス・チューリッヒに本社を置く大手損保のエース保険が、昨年1月に130年の歴史を持ち、日本ではシグナ保険の名前で知られていた同業のチャブ損保を買収。同時に社名を買収された側のチャブ損保に変更した損保会社。この新生チャブ保険が発売した新保険である。　臨床試験賠償責任保険は、エース保険傘下の旧フェデラル保険時代から扱っていた「ライフサイエンス賠償責任保険」の延長線上の保険だそうで、治験や医師主導の臨床研究を対象にした専門保険。「今の時代は国境を超えた国際共同治験が当たり前の世の中。そういう時代に合わせた損害保険です」とチャブ保険は説明する。トランプ大統領の登場で、世界経済は保

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