本番を迎える第一三共の「危機」
オルメテック後が見えず、米国も暗雲
2017年2月1日号
月日の経つのは早いもので、05年に発足した第一三共の経営を下支えし、意地悪く言えば印ランバクシーを巡る“大やけど”の治療費と、その後繰り返された「最適化」と称するリストラ費用の原資となってきた「オルメテック」が新薬としての断末魔を迎えている。昨年特許切れを迎えた米国に続き、日本と欧州でもパテント保護期間が終了する。
奇しくも今年1月には、同じ内資合併組であるアステラス製薬が国内販売の一翼を担ってきた「ミカルディス」も物質特許を失っている。来月16日に1審判決が迫ったノバルティスの「ディオバン事件」ともども、今世紀初頭の薬剤史にブームをもたらしたアンジオテンシン2受容体拮抗剤の時代がピークアウトしようとしている。
現在、この3社はそれぞれに経営上の諸課題に直面しているものの、なかでも第一三共は、とりわけ厳しい逆風に晒されようとしている。16年10月...
月日の経つのは早いもので、05年に発足した第一三共の経営を下支えし、意地悪く言えば印ランバクシーを巡る“大やけど”の治療費と、その後繰り返された「最適化」と称するリストラ費用の原資となってきた「オルメテック」が新薬としての断末魔を迎えている。昨年特許切れを迎えた米国に続き、日本と欧州でもパテント保護期間が終了する。
奇しくも今年1月には、同じ内資合併組であるアステラス製薬が国内販売の一翼を担ってきた「ミカルディス」も物質特許を失っている。来月16日に1審判決が迫ったノバルティスの「ディオバン事件」ともども、今世紀初頭の薬剤史にブームをもたらしたアンジオテンシン2受容体拮抗剤の時代がピークアウトしようとしている。
現在、この3社はそれぞれに経営上の諸課題に直面しているものの、なかでも第一三共は、とりわけ厳しい逆風に晒されようとしている。16年10月31
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