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薬剤経済学

感度分析も支持

(中)エントレストの優れた費用対効果比

2017年2月1日号

 アンジオテンシン受容体とネプリライシン阻害の機能を併せ持つ「サクビトリル」と「バルサルタン」(S+V:ノバルティスの「エントレスト」)による心不全療法の経済的評価は、評価に用いるデータが限られるという制約があるものの、承認審査に提出された臨床試験PARADIGM─HFが信頼に耐え得る限り、高度に費用効果的という結論で一致している(1月15日号)。仮に新薬パフォーマンスが想定より劣るとしても、増分費用対効果比(ICER)が大きく損なわれることはない。 T.A.ガジアーノ(ブリガム&ウィメンズ病院)らの基本評価では、63.8歳の患者が新薬を用いると30年で費用は3.55万ドル増すが、質調整生存年(QALY)は0.78年延びる。1QALY当たり費用は4万5017ドルだったが、表2、図2に示した感度分析(抜粋)によれば、ICERが10万ドルを超えるのは、治療効果が臨床試験...  アンジオテンシン受容体とネプリライシン阻害の機能を併せ持つ「サクビトリル」と「バルサルタン」(S+V:ノバルティスの「エントレスト」)による心不全療法の経済的評価は、評価に用いるデータが限られるという制約があるものの、承認審査に提出された臨床試験PARADIGM─HFが信頼に耐え得る限り、高度に費用効果的という結論で一致している(1月15日号)。仮に新薬パフォーマンスが想定より劣るとしても、増分費用対効果比(ICER)が大きく損なわれることはない。 T.A.ガジアーノ(ブリガム&ウィメンズ病院)らの基本評価では、63.8歳の患者が新薬を用いると30年で費用は3.55万ドル増すが、質調整生存年(QALY)は0.78年延びる。1QALY当たり費用は4万5017ドルだったが、表2、図2に示した感度分析(抜粋)によれば、ICERが10万ドルを超えるのは、治療効果が臨床試験の追

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