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海外時報

トランプ大統領の薬価入札論、本気か気まぐれか

沈黙する共和党は難しい対応迫られる

2017年2月1日号

「反エスタブリッシュメント」の姿勢でワシントンの政治秩序を否定する“アメリカ・ファースト”を鮮明にした、短いが激しいドナルド・トランプ米大統領の就任演説で、ヘルスケアへの言及はなかった。パレードから戻った最初の大統領命令で、行政権限を駆使してオバマケアの骨抜きに取り組めと指示した。共和党新リーダーとして6年間の懸案にけじめをつける政治宣言であり、新たに保険適用を得た2000万人への対処は不透明なままだ。ウェブサイトに掲げた優先政策7つの柱に、ヘルスケアは含まれもしなかった。  オバマ前大統領を倒す象徴としての準皆保険制度はともかく、そもそもトランプ大統領の世界観に医療は馴染まない。政府による薬価介入は、共和党の教義にはない。だから驚く必要はないのだが、11日、選挙後初の記者会見ではメディアから聞かれもしないのにメディケア薬剤の入札構想を語った。 「... 「反エスタブリッシュメント」の姿勢でワシントンの政治秩序を否定する“アメリカ・ファースト”を鮮明にした、短いが激しいドナルド・トランプ米大統領の就任演説で、ヘルスケアへの言及はなかった。パレードから戻った最初の大統領命令で、行政権限を駆使してオバマケアの骨抜きに取り組めと指示した。共和党新リーダーとして6年間の懸案にけじめをつける政治宣言であり、新たに保険適用を得た2000万人への対処は不透明なままだ。ウェブサイトに掲げた優先政策7つの柱に、ヘルスケアは含まれもしなかった。  オバマ前大統領を倒す象徴としての準皆保険制度はともかく、そもそもトランプ大統領の世界観に医療は馴染まない。政府による薬価介入は、共和党の教義にはない。だから驚く必要はないのだが、11日、選挙後初の記者会見ではメディアから聞かれもしないのにメディケア薬剤の入札構想を語った。 「多

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