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漢方処方 千差万様

抗生物質の長期服用への対応

第25回

安廣誠心堂薬局 安廣嘉人

2017年2月1日号

 16年7月1日号で、腸内細菌の話をしました。善玉菌と悪玉菌に大別することができ、さらに日和見細菌と言われる菌もあります。この腸内細菌をバランスよく保たれる状態にすることが、予防医学のなかで研究されています。  今回は、薬によって胃腸障害を引き起こしてしまった症例について見ていきます。それは、人類にとって救世主とも言える医薬品のひとつ「抗生物質」によって引き起こされました。  ただ、抗生物質は使い過ぎにより、抗生物質が効かない耐性菌が現れてきて問題になっています。耐性菌が問題視されるなか、そんな状況でも、発熱や咳などで受診すると抗生物質を処方されることが、まだ多く見られます。一方で、医師のほうが「必要ない」と判断しても抗生物質を服用しないと「不安だ」と訴える患者もいるのが現実なのです。  冒頭にも述べましたが、抗生物質の主な副作用として胃腸障...  16年7月1日号で、腸内細菌の話をしました。善玉菌と悪玉菌に大別することができ、さらに日和見細菌と言われる菌もあります。この腸内細菌をバランスよく保たれる状態にすることが、予防医学のなかで研究されています。  今回は、薬によって胃腸障害を引き起こしてしまった症例について見ていきます。それは、人類にとって救世主とも言える医薬品のひとつ「抗生物質」によって引き起こされました。  ただ、抗生物質は使い過ぎにより、抗生物質が効かない耐性菌が現れてきて問題になっています。耐性菌が問題視されるなか、そんな状況でも、発熱や咳などで受診すると抗生物質を処方されることが、まだ多く見られます。一方で、医師のほうが「必要ない」と判断しても抗生物質を服用しないと「不安だ」と訴える患者もいるのが現実なのです。  冒頭にも述べましたが、抗生物質の主な副作用として胃腸障害が

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