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OBSERVER

佐々木忠徳 昭和大学総括薬剤部長

2017年1月15日号

病院薬剤師がMRを逆転すべき──費用対効果評価などを踏まえ作成した病院の採用薬のリストを地域で共有する「フォーミュラリー」の必要性が叫ばれています。佐々木 昭和大学でもすでに取り組んでいるが、背景には後発品使用促進による効率化の限界が見えたことがある。例えば、昭和大附属病院4施設の後発品数量シェアは86%を超えているが、年間の総購入金額を分母とした「金額ベース」では10%にしか満たない。「オプジーボ」を代表とする高額薬剤の増加が進んでいるほか、今の「長期収載品+後発品」を分母とした数量シェアでは「後発品のない製品」にシフトすればシェア率は上がるため、より高額な製品が使われる事態が生じる。 そうなったときに、後発品に限らず、有効性・安全性を前提に「どうやって安い医薬品を使ってもらうか」が課題となり、フォーミュラリーの必要性も出てくる。 以前、薬剤... 病院薬剤師がMRを逆転すべき──費用対効果評価などを踏まえ作成した病院の採用薬のリストを地域で共有する「フォーミュラリー」の必要性が叫ばれています。佐々木 昭和大学でもすでに取り組んでいるが、背景には後発品使用促進による効率化の限界が見えたことがある。例えば、昭和大附属病院4施設の後発品数量シェアは86%を超えているが、年間の総購入金額を分母とした「金額ベース」では10%にしか満たない。「オプジーボ」を代表とする高額薬剤の増加が進んでいるほか、今の「長期収載品+後発品」を分母とした数量シェアでは「後発品のない製品」にシフトすればシェア率は上がるため、より高額な製品が使われる事態が生じる。 そうなったときに、後発品に限らず、有効性・安全性を前提に「どうやって安い医薬品を使ってもらうか」が課題となり、フォーミュラリーの必要性も出てくる。 以前、薬剤部

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