医薬経済オンライン

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ワクチンこそ最も予見性が低い領域

メーカーを悩ます不透明な定期接種化の可否

2017年1月15日号

「中期にわたる安定性と予見性を保った制度の構築をお願いする」  6日に都内で開催された薬業4団体新年賀詞交歓会で、東京医薬品工業協会の内藤晴夫会長(エーザイCEO)が訴えた。16年は政府から次から次へと冷や水を浴びせられた新薬メーカーの思いを代弁してか、主賓の塩崎恭久厚生労働相を眼前に言い放った。  また、内藤会長の発言に重ねて、塩崎厚労相に発奮を促したい業界関係者もいたことだろう。なかなか改革の気運が盛り上がらないワクチン領域も当てはまる。化学及血清療法研究所の不祥事を契機に、血液製剤とともに産業構造の「抜本的見直し」を訴え、省内に「ワクチン・血液製剤産業タスクフォース(TF)」を設立し、参画する顧問は提言を作成している。そのなかで業界が気を揉む「定期接種化」にも言及しているが、いまだ譲渡先が見つからない化血研とはこう着状態のままで、それど... 「中期にわたる安定性と予見性を保った制度の構築をお願いする」  6日に都内で開催された薬業4団体新年賀詞交歓会で、東京医薬品工業協会の内藤晴夫会長(エーザイCEO)が訴えた。16年は政府から次から次へと冷や水を浴びせられた新薬メーカーの思いを代弁してか、主賓の塩崎恭久厚生労働相を眼前に言い放った。  また、内藤会長の発言に重ねて、塩崎厚労相に発奮を促したい業界関係者もいたことだろう。なかなか改革の気運が盛り上がらないワクチン領域も当てはまる。化学及血清療法研究所の不祥事を契機に、血液製剤とともに産業構造の「抜本的見直し」を訴え、省内に「ワクチン・血液製剤産業タスクフォース(TF)」を設立し、参画する顧問は提言を作成している。そのなかで業界が気を揉む「定期接種化」にも言及しているが、いまだ譲渡先が見つからない化血研とはこう着状態のままで、それどこ

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