医薬経済オンライン

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中国の臓器狩りに絡む「日本」

臓器移植の目を覆う事実に「無為無策」

ノンフィクションライター 髙橋幸春

2017年1月15日号

生命倫理学会のシンポジウム 16年12月初旬、臓器移植に関係する重要な報告会とシンポジウムが日本で開催された。ひとつは山田宏参院議員(自民党)をはじめとする超党派議員が呼びかけ、参院議員会館で開かれた「デービッド・マタス氏/デービッド・キルガー氏最新報告会&意見交換会」だ。もうひとつは大阪大学で開催された日本生命倫理学会年次大会のひとつとして企画された、「臓器移植と正義」というシンポジウムだ。  前者には、極めて重要な人物が出席している。マタス、キルガーの両氏である。マタス氏はカナダの人権派弁護士として知られ、キルガー氏は閣僚経験のあるカナダの元国会議員だ。  この2人は連名で、中国で行われている臓器移植の現実を告発する「Bloody Harvest」を発表した。この本は『中国臓器狩り』として13年に日本でも出版されている。  同著には、中国での移植手術は死刑... 生命倫理学会のシンポジウム 16年12月初旬、臓器移植に関係する重要な報告会とシンポジウムが日本で開催された。ひとつは山田宏参院議員(自民党)をはじめとする超党派議員が呼びかけ、参院議員会館で開かれた「デービッド・マタス氏/デービッド・キルガー氏最新報告会&意見交換会」だ。もうひとつは大阪大学で開催された日本生命倫理学会年次大会のひとつとして企画された、「臓器移植と正義」というシンポジウムだ。  前者には、極めて重要な人物が出席している。マタス、キルガーの両氏である。マタス氏はカナダの人権派弁護士として知られ、キルガー氏は閣僚経験のあるカナダの元国会議員だ。  この2人は連名で、中国で行われている臓器移植の現実を告発する「Bloody Harvest」を発表した。この本は『中国臓器狩り』として13年に日本でも出版されている。  同著には、中国での移植手術は死刑囚

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