バイオ薬事業を買い漁る旭硝子
市場関係者が納得する戦略を示せるか
2017年1月15日号
「旭硝子、お前もか」という感想を抱いている向きも多いのではなかろうか。周知の通り、板ガラスの世界最大手で三菱金曜会にも属する名門企業が、畑違いとも思えるヘルスケア分野に、秋波を送り始めているからだ。
同社は昨年8月、再生医療に用いるiPS細胞などを大量培養できる特殊容器を日本医療研究開発機構と開発したことを明らかにした。この程度は想定内だと思っていたら、翌9月には、バイオ医薬品の製造受託を手掛けるドイツのバイオミーバを買収したことを唐突に公表。そして12月には、約600億円を投じてデンマークのバイオ医薬品開発製造受託会社であるCMCバイオロジックスを傘下に収めることを発表した。
今年9月に創立110年を迎える旭硝子の歴史を遡っても、CMCの買収額は過去3番目となる投資規模で、むろん、非ガラス分野のМ&Aとしては過去最大のものとなる。国内医療・医薬...
「旭硝子、お前もか」という感想を抱いている向きも多いのではなかろうか。周知の通り、板ガラスの世界最大手で三菱金曜会にも属する名門企業が、畑違いとも思えるヘルスケア分野に、秋波を送り始めているからだ。
同社は昨年8月、再生医療に用いるiPS細胞などを大量培養できる特殊容器を日本医療研究開発機構と開発したことを明らかにした。この程度は想定内だと思っていたら、翌9月には、バイオ医薬品の製造受託を手掛けるドイツのバイオミーバを買収したことを唐突に公表。そして12月には、約600億円を投じてデンマークのバイオ医薬品開発製造受託会社であるCMCバイオロジックスを傘下に収めることを発表した。
今年9月に創立110年を迎える旭硝子の歴史を遡っても、CMCの買収額は過去3番目となる投資規模で、むろん、非ガラス分野のМ&Aとしては過去最大のものとなる。国内医療・医薬業界
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